急変対応

No. 117 呼吸数 ー4番目のバイタルサインー

呼吸数ー4番目のバイタルサインー 入院している患者さんは毎日「バイタルサイン」を測定されます。「バイタルサイン」には、体温、心拍数、血圧、そして呼吸数が含まれます。最近は呼吸数の代わりにパルスオキシメーターで測定される経皮的動脈血酸素飽和度S…

No.113 低カリウム血症

低カリウム血症 低カリウム血症はありふれた検査異常です。3.6mEq/L以下の低カリウム血症は入院患者の21%に認められるという報告があります。ほとんどの場合は特に症状もなく、カリウムを補給したりする必要もありませんが、中には急いで治療する必要のある…

ミニレクチャー No. 99 敗血症について

敗血症について 入院中の患者さんは、肺炎や尿路感染症など様々な感染症を起こすことがあります。感染症が重症な場合には、感染した元の臓器のみならず、全身の臓器に致命的な障害を起こすことがあり、その状態を敗血症と言います。 この時の臓器障害を評価…

ミニレクチャー No. 89 大腿骨頚部骨折の手術は早めに

大腿骨頚部骨折の手術は早めに 高齢者では、転倒して大腿骨頚部骨折をおこすひとがたくさんいます。回復期リハ病棟に入院している患者さんでも、あってほしくはないですが、転倒してしまい不幸にも大腿骨頚部を骨折してしまう場合があります。こんな時は、手…

ミニレクチャー No. 59 急変対応:頭蓋内病変を身体所見で見極める

急変対応:頭蓋内病変を身体所見で見極める 脳梗塞や脳出血、外傷性のくも膜下出血や頭蓋内血腫など、頭の中で何か非常事態が起こると、頭蓋内は密閉空間であるため、その中の圧力(頭蓋内圧といいます)が高くなります。この状態を頭蓋内圧亢進といいます。…

ミニレクチャー No. 56 急変対応:血圧が下がったらどうする?

急変対応:血圧が下がったらどうする? 回復期リハ病棟に入院している患者さんの中には、血圧が安定しない人がいます。血圧が下がりすぎると、脳の血流が保てなくなり意識障害が起こり、転倒やけがにつながる可能性があります。「リハ安全ガイドライン」では…

ミニレクチャー No. 46 急変対応:当直時間帯のドクターコール その前に

急変対応:当直時間帯のドクターコール その前に 患者さんの状態が突然悪くなった時、明らかに自分ひとりの手で負えないと思った時、ドクターコールをすることになりますが、その前に抑えるべきポイントがいくつかあります。特に、当直時間帯などで、入院患…

ミニレクチャー No. 27 急変対応:救急カートの中身は?

急変対応:救急カートの中身は? 回復期病棟では急変はそれほど多くは起こりません。だからこそ、準備やシミュレーションなど普段から対策をしておかないと、いざという時に動けなくなってしまいます。救急カートの中にある薬剤のうち重要なものについて説明…

ミニレクチャー No. 14 てんかん発作に出会ったらどうすればよいか?

てんかん発作に出会ったらどうすればよいか? 脳卒中や頭部外傷後の後遺症には様々なものがあります。麻痺や失語症、認知機能の低下など。てんかん発作も後遺症のひとつです。とくに、脳腫瘍やくも膜下出血、頭部外傷、皮質下出血、皮質を含む脳梗塞では、て…