2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

No. 164 新型コロナウィルス感染症に備える

以下の論文の(ほぼ)全訳です。 How Should the Rehabilitation Community Prepare for 2019-nCoV? Gerald Choon-Huat Koh, PhD, Helen Hoenig, MD https://doi.org/10.1016/j.apmr.2020.03.003 ARCHIVES OF PHYSICAL MEDICINE AND REHABILITATION 2019-nCoV…

大腿義足処方の考え方

大腿義足処方の考え方 大腿義足の処方は、患者の現在の機能と、将来獲得すると予想される機能と義足の使用目的あわせて行います。下腿義足との一番の違いは膝継手があることです。膝継手によって安全性と安定性が異なってきます。大腿義足を使用した歩行はエ…

No. 162 大腿切断:義足のトレーニングでの注意事項

筋トレやROMex、持久力訓練のほかに、義足を用いたトレーニングとして、支持基底面内に重心を保つ練習や、義足を装着して立ってバランスをとる練習、ステップ動作練習などを行います。 また、義足の使用開始時にはソックスの使用方法について習熟する必要が…

No. 161 大腿切断:義足装着前段階のリハビリテーション

切断術のあとから実施すべき事には、創傷のケアと治癒、痛みの管理、浮腫の抑制、筋力増強とROM運動の開始、残存肢と義足についての教育、心理カウンセリングなどがあります。 残存肢の浮腫制御の方法には、ソフトドレッシング、弾力包帯、セミリジッドドレ…

No. 160 大腿切断:痛みのマネジメント

切断後の痛みには、基本的に2種類あり、残存肢痛と幻肢痛です。残存肢痛は残存しているあしに限局される痛みで、幻肢痛は存在しないあしの部分に知覚されれる痛みです。幻肢痛は切断後数年経過しても85%の人に認められます。切断部分に痛みはないものの、存…

No. 159 大腿切断:残存肢の皮膚のケア

切断患者にとってスキンケアは最重要課題であり、医療従事者と患者の両方が取り組む必要があります。特に患者自身が毎日皮膚の状態をチェックし、問題が発生したらすぐに解決手段をとる習慣を早期に身につける必要があります。皮膚トラブルは、放置しておく…