ミニレクチャー No. 50 本の紹介:リハビリテーション入門編

本の紹介:リハビリテーション入門編

 

このミニレクチャーも50回目になりました。統一性なくその時思いついた内容でお送りしております。記念すべき第50回は、回復期リハやリハビリテーションを知る上で参考になる本をいくつか紹介します。今までに参考文献に挙げたものも含まれています。

 

佐藤健太Gノート Vol.4 No.2増刊 これが総合診療流! 患者中心のリハビリテーション, 羊土社, 2017. 4800+

総合診療医というリハの専門ではない医師の立場から書かれているため、入門書としてわかりやすいです。ただ、リハビリテーションは、そもそも患者中心なのが当たり前なので、「患者中心の」という枕詞には違和感はありますが。

 

久保俊一:リハビリテーション医学・医療  コアテキスト, 日本リハビリテーション医学会 監修, 医学書院, 2018. 3600+

本家本元が最近出版した本で、広く基本的な知識が学べます。図表がカラーの割にはお安いです。

 

リハビリナース2016年秋季増刊 3ステップでわかる リハビリ病棟の疾患・リハ・看護まるごとブック, メディカ出版, 2016. 4200+

リハに携わる看護師さん向けの雑誌の増刊号です。どこかに私が写ってます。内容は、広く浅く、といった感じです。とっかかりとしておすすめです。気になったことを参考文献からさらに調べると良いと思います。

 

石井雅之:マンガでわかるリハビリ病棟 リハビリ看護で患者さんを元気にする!, メディカ出版, 2010. 1900+

マンガですぐに読めます。マンガの合間にある解説もわかりやすいです。漫画に出てくる症例は上手く事が進みすぎではありますがマンガなのでOK

 

 

上月正博:ねころんで読める新しいリハビリ-内部障害リハビリテーションの驚くべき効果, メディカ出版, 2018. 3400+

最近ついに出版されました。この「ねころんで読める」シリーズは、他にも「ねころんで読めるCDCガイドライン」や「ねころんで読める抗菌薬」「ねころんで読めるてんかん」「ねころんで読める呼吸のすべて」などたくさん出ており、どれもおもしろくて、ねころんで読めてわかりやすいです。このリハビリ版もとてもわかりやすく、いままでこのミニレクチャーで取り上げた内容と被るところもあって、先越された感があります。

 

最近リハに関する本がたくさん出版され、徐々にリハビリテーションの認知度が高くなってきているのを感じます。上記の本で基本の理解したらさらなる専門書にも挑戦してみて下さい。