脊髄損傷

No. 157 脊髄損傷 その5 自律神経過反射

脊髄損傷では身体の麻痺の他にもいくつかの合併症が生じることがありますが、その中でも特に重要で知っておくべき合併症に「自律神経過反射」があります。 脊髄損傷では運動神経や感覚神経だけでなく、自律神経も障害されます。自律神経には交感神経と副交感…

No. 91 脊髄損傷 その4:再び歩けるようになる?

脊髄損傷 その4:再び歩けるようになる? 脊髄損傷の患者さんの多くは、下半身の麻痺が残り車椅子の生活となります。現代医学では損傷した脊髄を修復する方法はありません。受傷後半年も経てば自然治癒による改善もなくなり、その段階で歩けない人は、その後…

ミニレクチャー No. 81 脊髄損傷 その3:ケアのポイント

脊髄損傷 その3:ケアのポイント 脊髄損傷では運動麻痺が一番目に見える症状ですが、その他にも様々な症状が出現します。脊髄損傷の患者さんで起こりうる、運動麻痺以外の症状とその対応方法についてまとめます。 1. 循環器障害 延髄から脊髄にある血管運動…

ミニレクチャー No. 78 脊髄損傷 その2:排尿管理

脊髄損傷 その2:排尿管理 脊髄損傷によって膀胱と尿道括約筋が麻痺すると、尿意・排尿感がなくなり、頻尿、尿失禁あるいは尿閉となります。尿が出ないために行われる安易なカテーテル留置がもとで治らない膀胱炎を起こし、難治性尿路感染症になり、ついには…

ミニレクチャー No. 76 脊髄損傷 その1:基礎編

脊髄損傷 その1:基礎編 脊髄は脳と指令をやりとりする神経の通り道です。脊髄損傷では、傷害が脳に近ければ近いだけ影響を受ける脊髄の範囲は広くなります。例えば、頚髄損傷では頚髄部分だけでな く胸髄・腰髄・仙髄部分も伝導路障害の影響を受けます。損…